サヤ取りを復活するにあたって、サヤトレ2.0でサヤ取りペアを検索するときの設定値についての説明をしてみたい。
検索結果一覧からサヤ取りチャートを選ぶコツも解説する。
目次
サヤトレ2.0のサヤ取りペア検索とは?
どの銘柄を売ってどれを買うのか、サヤ取りペアの候補をサヤトレ2.0で検索することができます。
入力した条件に合わせて、短時間で多くのペアが出てきますので便利です。
サヤ取りペア検索の数値は何を入力したらいいの?
サヤ取りペアを検索する場合、①の「サヤ取り分析ツールを使う」から「サヤ取りペア検索」を選びます。
検索条件は20項目あります。
これほどの条件設定をすぐにできない場合がありますので、②の条件一覧に設定例があり、そこから選べば数値が自動入力されます。
サヤ取りペア検索おすすめの数値設定(レンジ相場狙い)
レンジ相場とはチャートが上下に行ったり来たりする形です。
「条件一覧」の「回帰狙いのサヤ取り(株式)」をクリックします。
すると条件の数値などが入ります。
ここで、「信用倍率」の欄が空白になっています。
私のおすすめは、「信用倍率(銘柄B)」の左側の欄に1.0を入力です。
この理由は別記事の「信用倍率はチェックした方がよかった!」にあります。
そして「検索対象」が「TOPIX1000」になっています。
チェックを外して「日経225」にチェックを入れます。
対象を日経225に絞るのは、多くの市場参加者がある銘柄の方が安定した動きになりやすいからです。
さらに「直近決算発表の銘柄」「権利付き最終日の銘柄」をそれぞれ「1ヶ月以内(または3週間以内)の銘柄を除外」に変更します。
(例の2週間以内だと、決算発表まで日数が10営業日程度の銘柄が出ることがあり、短いトレード狙いでなければ長めの方がいいから)
検索結果一覧からチャートを選ぶコツ:レンジ相場編
サヤ取りペアの検索条件入力が終わったら「上記条件で検索する」をクリックします。
今回は約10秒で32のペアが出てきました。
一番上のペア、6701NEC/5802住友電工をクリックします。
サヤチャートが表示されました。
レンジ相場のチャンスは±2σの間を行ったり来たりする中で-2σまたは+2σのところ(青い線)で向きを変えて中央のサヤ移動平均(赤い線)の方へ向かう時です。
±2σの位置から中央に向かう動きに乗って利益を得るのがレンジ相場のサヤ取りです。
このペアの場合、直近では+2σを上に超えたところ(赤い丸印)で向きを変えています。
±2σから外側に出て折り返すとまた外側に向かって進みやすいのでチャンスではありません。
過去の青い丸印のような±2σに接するようなポイントで向きを変えたところでエントリーをします。
実際にエントリーする場合、これからチャートが上に進みそうな形でトレードを始める。
上(+2σ)から下に折り返してチャンスを迎えたなら、Aの銘柄とBの銘柄を入れ替えて、下(-2σ)から上に向かう形のチャートに直しておく。
この入れ替えには二つの理由がある。
一つは、見た目にチャートが上に進むと利益が出る形に統一した方が見やすいこと、
もう一つは「サヤ取りペア管理」に登録すると買銘柄と売銘柄の表示が、上に進むのを狙うチャートで登録すると一致するから。
(下に進むのを狙うチャートで登録したら、買と売が逆に表示されるので、間違いの元になる)
日々確認をしてチャンスになるのを待つのですが、今回のように32のペアが出た場合は、長期間待たなくてもエントリーのタイミングがやって来ることが多いです。
サヤ取りペア検索おすすめの数値設定(トレンド相場狙い)
トレンド相場とは、チャートが一方向に動き続ける形です。
「サヤ取り分析ツールを使う」→「サヤ取りペア検索」→「条件一覧」→「かい離狙いのサヤ取り(株式)」をクリックします。
この後はレンジ相場狙いの時と同じように、空白になっている「信用倍率」の「信用倍率(銘柄B)」の左側の欄に1.0を入力します。
(信用倍率については「信用倍率はチェックした方がよかった!」で説明している)
他は「検索対象」の「TOPIX1000」のチェックを外して「日経225」にチェックを入れます。
(日経225銘柄は市場参加者が多いので、動きが安定しやすいから)
「直近決算発表の銘柄」「権利付き最終日の銘柄」をそれぞれ「1ヶ月以内(または3週間以内)の銘柄を除外」に変更するのもレンジ相場狙いの時と同じです。
検索結果一覧からチャートを選ぶコツ:トレンド相場編
サヤ取りペアの検索条件入力が終わったら「上記条件で検索する」をクリックします。
15秒後に93のペアが出てきました。
一番上の6501日立/4901富士フィルムのチャートを見てみましょう。
赤いサヤ移動平均線あたりまで下がり、上向きに進んだポイントが何度かあります(オレンジの〇印)。
サヤトレ2.0のチャートは上に動くと利益発生方向に進みますので、利益が出るポイントと言えます。
このチャートでは直近で赤いサヤ移動平均線へ届いています。
この後上向きに折り返せばチャンスと見ていいでしょう。
次に、8601大和証券/8725MS&ADのチャートです。
ここでは赤いサヤ移動平均線まで上がって下に進む形があります(オレンジの〇印)。
上に動くと利益発生方向ですが、このような場合は売建と買建を逆にして、買建8725MS&AD/売建8601大和証券でOKです。
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